外壁材や屋根材のような建材には商品保証が付くというのはご存じの方も多いと思います。では外壁塗装には保証は付くのでしょうか?
気になる方の為にも、工事後のトラブル回避のためにも知っておきたい保証について解説してきます。
塗料には製品保証が付かない!?
外壁リフォームの保証について
外壁材や屋根材には製品保証が付くというのはご存じ方も多いでしょう。
製品保証とは、メーカーが製造した製品に対し、使用前に発生する製品不良や、メーカーが定めた施工を行ったにも関わらず発生した製品不良に対してつけられる保証です。
例えば外壁材の場合、「外壁材の亀裂:0.2mm×50mm以下、反り:3mm以上5mm未満に対し〇年保証」といった非常に明確な保証がつきます。
では外壁塗装で使用する塗料はどんな保証がつくのでしょうか?
塗料メーカーの保証はない
実は『塗料には製品保証がつきません』
塗料にはメーカーが定めた「耐用年数」が記載されています。
耐用年数とはあくまで製品の効力が持つであろうと期待した年数であり、期間を保証したわけではありません。
それは塗料は「塗装する外壁材の状態」「住宅の立地条件」により塗料の持ちが大きく変わってくるからです。
極端な例を挙げると「一般的な住宅街にある住宅」「塩害の多い沿岸地にある住宅」「雪害の多い北陸地にある住宅」ではそれぞれ環境が全く違います。
当然、塗装された塗膜の耐久度もそれぞれ異なるということもあり、塗料には製品保証がつきません。
外壁塗装につく保証とは?
塗料には製品保証がつきませんが、『施工会社による施工保証』はつくことがあります。
この保証は業者により独自の内容・期間を定めています。
施工会社の多くは「施工不備による塗膜の剥がれ」「施工不備による塗りムラ」といった保証内容などをつけています。
施工保証の注意点とは
外壁塗装には施工保証があるとはいえ注意点があります。
それは『何を保証するのか?』です。
施工不備が合った場合に「無償で施工をし直す」なのか、施工不備により発生した「外壁の損傷、その他損害賠償を行う」なのかです。
この保証内容を把握していないと、仮に施工不備により雨漏れが発生した場合、「塗装はし直しますが、それにより発生した家財道具は保証しません」といったトラブルに繋がってしまいます。
最後に
外壁塗装の施工保証は非常にシビアな内容です。
特に天災などによる不具合については保証している会社も殆どありません。
トラブルを避けるためにも、しっかりと契約前に工事保証については確認しておきましょう。