ホームセンターなどで、塗料がたくさん販売されているのをよく目にします。
しかし、非常に細かく分類されているので、何が何やらさっぱり分からないという方も多いのではないでしょうか。
目的や場所、材質に応じた適切な材料を使用するということは非常に大切なことです。
では外壁塗装と、その塗料に関して少し考えてみましょう。
外壁塗装の目的
外壁塗装には、建物の美観の観点と建物を守る、という目的があります。
メンテナンスを怠ると汚れるのはもちろんですが、クラックや浮きなどが生じてしまいます。
破損箇所から雨水が侵入し、柱や梁の侵食につながります。
湿った状態が続くと、カビや苔の原因となります。
湿った環境は、シロアリの格好のターゲットとなってしまいます。
外壁塗装は建物を守る最初の砦です。
定期的にメンテナンスを行っておくことで建物を守り、長く丈夫な家を保つことができるのです。
外壁塗装の工程
外壁塗装は、ただ塗料を壁に塗っているというわけではありません。
もちろんイメージチェンジとしての塗装であれば色を上に乗せていけば良いのですが、本来の外壁塗装の目的は建物の保護です。
しっかりとした手順を踏んでいなければ、きちんとした効果が期待できなくなってしまいます。
まずは高圧洗浄機で汚れをしっかりと落とします。
そして外壁に不具合がないかを、しっかりと確認します。
破損箇所などが見つかれば、そこの修理を行います。
そしていよいよ塗装の工程に入るのです。
通常「下塗り」「中塗り」「上塗り」と3回行います。
この3回の塗装もそれぞれ目的があるため、異なる塗料を使用しなければならず、ただ3回重ね塗りをしているというわけではありません。
外壁塗装の塗料の種類
外壁塗装の塗料には、様々な種類があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、しっかりと把握する必要があります。
まずは油性・水性の違いです。
水性は希釈成分が水で、油性はシンナーなどの溶剤が用いられています。
現在の外壁塗装においてはほとんどの場合、水性塗料が使用されています。
油性の方が耐久性があると言われてきましたが、品質改良により水性でも十分な耐久性が発揮できるようになりました。
塗料には、4つのグレードがあります。
「アクリル」「ウレタン」「シリコン」「フッ素」です。
アクリルは安いのですが耐用年数が短く、フッ素は高価ですが耐用年数が長いという特徴があります。
ウレタンは木から金属まで幅広い用途に使用でき、耐用年数も期待できるオールラウンダーです。
シリコンは最も一般的で支持の多い塗料です。
まとめ
使用箇所や使用目的に応じて、塗料は使い分ける必要があります。
適合が良くないと効果が期待できず、仕上がりにも影響を及ぼしてきます。
最近ではハイブリット塗料や光触媒、遮熱、耐熱効果を持たせたものなども展開されています。
最適な塗料を用いましょう。