外壁塗装をしなければならなくなった場合、ふっと「塗るくらいなら自分でできるかな」と思うこともあります。
ペンキ塗りは楽しそうといったように感じますが、実際はどうなのでしょうか。
そもそも外壁塗装の実態を把握していないことが多いようです。
外壁塗装とは
外壁塗装とは、建物を長く安全に保つための重要な工程です。
ここに不具合が生じると、台風などで破損の原因となったり、クラックなどから雨水が建物内に侵入したりと、様々なトラブルの要因となります。
破損やクラックから雨水が建物内に侵入してしまうと、柱や梁が侵食され建物の強度が落ちます。
湿った環境は、カビやシロアリの温床となってしまいます。
シロアリは建物に致命的な被害を加えるので要注意です。
外壁塗装を怠ったことで建物の構造上に問題が生じ、大規模修繕につながってしまうので、軽んじることなくしっかりとメンテナンスを行う必要があるのです。
外壁塗装をDIYする注意点
「外壁塗装=ペンキ塗り」だと思っている方もいるでしょう。
実際にそういった側面もあります。
美観的な観点から行う外壁塗装であれば、DIYも十分可能です。
しかし、しっかりと建物を保護する効果を求めての外壁塗装であれば、しっかりと工程を踏んで着実に行わなければ無意味となってしまうので注意しましょう。
外壁塗装を行う前には建物の調査を行い、雨漏りはないか、下地に破損はないのかを確認する必要があり、下地処理を適切に行わなければなりません。
塗る工程も、「下塗り」「中塗り」「上塗り」と重ねます。
そもそも足場が必要な建物では、DIYでは難しいと考えた方が良いでしょう。
外壁塗装を業者に依頼するメリット
外壁塗装を業者に依頼する最大のメリットは、プロの目線による的確な診断と施工です。
ただ単に外壁の色を塗り替えるのではなく、建物の保護を行うという観点からの外壁塗装であれば、外壁に不具合はないのか、クラックや浮き、破損箇所などがないのかを見極め、必要であればその箇所を修理しなければいけません。
それには、やはりプロの目が必要です。
壁によって適切な塗料や下地材との相性なども、素人ではなかなか分かりにくいものです。
大体で行ってしまうと外壁塗装の効果が期待できなかったり、最悪の場合は雨漏りなどの要因ともなってしまうのです。
高所の作業には足場が必要です。
危険を伴うため、素人では難しい面もあります。
しっかりとしたメンテナンスを行うという観点では、やはりプロの業者に任せる方が安心でき、効果的と言えるでしょう。
まとめ
DIYブームにより、様々な道具も簡単に手に入れられるようになりました。
HOW TO動画などで研究することもできます。
どの箇所の外壁を、どのような目的で行うのかで自分でやるのか、業者に依頼するべきなのかを適切に判断しましょう。
ただコスト削減のために行ったことで、逆にその後の補修に業者に依頼しなければならなくなる場合もあるので、慎重な検討が必要です。